結婚式スピーチ作成センター

友人代表スピーチのアイデアを浮かべる

「どんな内容がいいかなあ」と考えてもアイデアが出ないということがよくあります。

ここでは例文を用いてどういう意図でこの文章を用いたのか、表現したのかを解説しています。この解説を読むことで、あなたはこれまでになかった角度であなたとご友人との関係を思い出し、スピーチで話すべきアイデアが浮かんでくるはずです。

もちろん、そのまま使えるわけではありません。
友人代表のスピーチは、あくまであなたとご友人との間にしかない大切な経験・思いを述べるものですので、ゆっくり考えてください。

 
まずは、第1段落目。

私たちの出会いは高校一年生の時、部活の説明会に参加したことがきっかけでした。ちょうど座席が前と後ろになった私と暁子ちゃんは「格好良い先輩がいる!」という、女子高生にありがちな動機で一緒に剣道部のマネージャーになりました。クラスも部活も一緒だった私たちはあっという間に仲良くなって、汗臭い部室に道着を取りに行って、洗濯機を回しながらおしゃべりに花を咲かせる、そんな他愛のない毎日がとても楽しかったです。

ここの内容は、「新婦との出会いと仲良くなったきっかけ」です。
「同じクラスで」「同じ部活で」というのは最もポピュラーな内容で、実際にもそのようにして出会い、親交を深める人は多いでしょう。ですが、そこに当時の自分たちが感じたリアルな気持ちや、どんな毎日を過ごしていたかの具体性を加えることでオリジナルな内容にすることができます。

今回の内容では、一緒に剣道部に入った動機、部活動の合間の出来事といった新婦との思い出に具体的に触れることで、独自性を出しています。

 
続く第2、第3段落目。

高校を卒業してからは、お互いに環境が違い、なかなか会う機会もありませんでしたが、年に数回は連絡を取り合い、ご飯を食べに行ったりして私たちの関係が変わることはありませんでした。ねえ暁子ちゃん、何年前だったかな。二人で一緒にショッピングセンターを歩いていたら、偶然大塚先輩やほかの先輩たちに会ったんだよね。先輩たちとは卒業してからずっと会ってなかったから十数年ぶりの再会にすごく盛り上がって、そのあとプチ同窓会みたいになって、あの日はとても楽しかった。

第2段落目は「高校卒業後も変わらず仲良くしていた」という短い内容ですが、第3段落目に続くための関節の役割を果たしています。

そして、第3段落目では「変わらない関係の中でどんなことがあったのか」を明確にするエピソードの部分です。ここを新婦に語りかける文体にすることで、共有した思い出を二人で一緒に反芻することができます。

 
次に、第4段落目。

でも、まさか二人が付き合うことになるなんて考えてもみなかったよ。大塚先輩は暁子ちゃんの好みのタイプとは全然違ったから、「結婚する」って聞いた時は本当に驚いたんだからね。

新郎新婦のご結婚に際しての心情の部分です。
今回の内容では、喜びや祝福よりも驚愕を前面に出しています。もちろん、その裏側には新郎新婦のご結婚を喜ばしく思う気持ちも含まれていますが、あえて驚いたことをメインに持ってくることで、新婦のご性格や好みのタイプをよく知っているという親密度の高さを表現しています。

 
次に、第5段落目。

だけど、大塚先輩は高校の時いつも周りを気遣って明るくしてくれていたし、そんな大塚先輩のことだから、きっと暁子ちゃんのことを幸せにしてくれるって思えて、暁子ちゃんが好きになった気持ちもわかるような気がします。

ここでは主に新郎のお人柄に触れています。
今回は新郎のことをよく知っているというシチュエーションですので、新婦に共感することで「新郎になら新婦を任せられる」と新郎を後押しする内容にしています。

 
次に、第6段落目。

今日、よく知っている二人が新郎新婦として並んでいるのは、本当に不思議な気分です。もしかして、人を笑わせることが好きな大塚先輩が仕組んだドッキリなのかも、なんて思いもありますが、二人の人生最良の日をこうして一緒にお祝いすることができて、私も今、幸せな気持ちでいっぱいです。

当日、盛装された新郎新婦を前にしたときの気持ちを表している部分です。
喜びや祝福、激励など、そのときの自分が感じるありのままの思いを素直に、なるべく率直な言葉で表現しています。
今回は、発表者自身がまだ式を半信半疑に受け止めているという特徴的な内容を軸にすることで、心の機微をより強く表すことができています。

 
次に、第7段落目。

これから暁子ちゃんと大塚先輩の新しい人生が始まるけれど、優しくて思いやりあふれる二人ならきっと大丈夫。嬉しいことも大変なことも、どんなことでも二人で共有して、小さな喜び一つ、笑顔一つを家族みんなの幸せだと感じられるような温かい家庭を築いていってください。

新郎新婦のこれからの生活についての部分です。
「温かくて幸せな家庭を・・・」というのはよく使われる表現ですが、「どのような家庭が温かくて幸せなのか」をしっかりと捉えることで思いの幅を広げることができています。

 
次の第8、第9段落目。

大塚先輩。いつも優しくて頑張り屋さんの暁子ちゃんですが、実は少し頑張り過ぎてしまうところがあります。だから、たくさん支えてあげてください。よろしくお願いします。そして暁子ちゃん。これからも私は暁子ちゃんとは、今までと変わらない関係でいたいって思っています。それから大塚先輩と私の旦那さんも一緒に家族ぐるみのお付き合いもしていけたらいいなあとも思っています。また一緒ご飯を食べに行こうね。その時は二人の幸せな暮らしのこともたくさん教えてください。

新郎新婦へのメッセージの部分です。語りかける文体にすると気持ちも伝わりやすくなります。
前述のとおり、今回は新郎のこともよく知っているシチュエーションですので、新郎新婦両者に語りかけています。
今回は新婦側の立場ですので、語りかける比重もやはり新婦寄りの内容です。

 
そして、最後の段落。

なにより、二人が一緒に笑顔で過ごしていくことこそが私の一番の願いです。

お二人の幸せを願う言葉を率直に、簡潔に述べるとスッキリと締めくくることができます。

 
 
■全文

【はじめの挨拶】

私たちの出会いは高校一年生の時、部活の説明会に参加したことがきっかけでした。ちょうど座席が前と後ろになった私と暁子ちゃんは「格好良い先輩がいる!」という、女子高生にありがちな動機で一緒に剣道部のマネージャーになりました。クラスも部活も一緒だった私たちはあっという間に仲良くなって、汗臭い部室に道着を取りに行って、洗濯機を回しながらおしゃべりに花を咲かせる、そんな他愛のない毎日がとても楽しかったです。

高校を卒業してからは、お互いに環境が違い、なかなか会う機会もありませんでしたが、年に数回は連絡を取り合い、ご飯を食べに行ったりして私たちの関係が変わることはありませんでした。

ねえ暁子ちゃん、何年前だったかな。二人で一緒にショッピングセンターを歩いていたら、偶然大塚先輩やほかの先輩たちに会ったんだよね。先輩たちとは卒業してからずっと会ってなかったから十数年ぶりの再会にすごく盛り上がって、そのあとプチ同窓会みたいになって、あの日はとても楽しかった。

でも、まさか二人が付き合うことになるなんて考えてもみなかったよ。大塚先輩は暁子ちゃんの好みのタイプとは全然違ったから、「結婚する」って聞いた時は本当に驚いたんだからね。

だけど、大塚先輩は高校の時いつも周りを気遣って明るくしてくれていたし、そんな大塚先輩のことだから、きっと暁子ちゃんのことを幸せにしてくれるって思えて、暁子ちゃんが好きになった気持ちもわかるような気がします。

今日、よく知っている二人が新郎新婦として並んでいるのは、本当に不思議な気分です。もしかして、人を笑わせることが好きな大塚先輩が仕組んだドッキリなのかも、なんて思いもありますが、二人の人生最良の日をこうして一緒にお祝いすることができて、私も今、幸せな気持ちでいっぱいです。

これから暁子ちゃんと大塚先輩の新しい人生が始まるけれど、優しくて思いやりあふれる二人ならきっと大丈夫。嬉しいことも大変なことも、どんなことでも二人で共有して、小さな喜び一つ、笑顔一つを家族みんなの幸せだと感じられるような温かい家庭を築いていってください。

大塚先輩。いつも優しくて頑張り屋さんの暁子ちゃんですが、実は少し頑張り過ぎてしまうところがあります。だから、たくさん支えてあげてください。よろしくお願いします。

そして暁子ちゃん。これからも私は暁子ちゃんとは、今までと変わらない関係でいたいって思っています。それから大塚先輩と私の旦那さんも一緒に家族ぐるみのお付き合いもしていけたらいいなあとも思っています。また一緒ご飯を食べに行こうね。その時は二人の幸せな暮らしのこともたくさん教えてください。

なにより、二人が一緒に笑顔で過ごしていくことこそが私の一番の願いです。

【締めの言葉】

 
 

 
 
 
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朝日新聞に掲載されました